今回はジャパネットたかたの創業者、高田明氏の伝記「伝えることから始めよう」を聴きました。
本書を聴いてみて、面白いと感じた部分をまとめます。
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本書の目次
第1章 今を生きる
(今を生きる。過去にとらわれない。未来に翻弄されない;家業のカメラ店を手伝う ほか)
第2章 どんなこともつながっている
(どんなことも、どこかでつながっている;三丁目の夕日の世界で育つ ほか)
第3章 できる理由を考える
(ラジオショッピング幕開け;救世主現る―ラジオショッピングの全国展開 ほか)
第4章 伝わるコミュニケーション
(スキルとパッション、そしてミッション;ミッション―感動を届ける ほか)
第5章 自己更新
(問題から逃げない―顧客情報流出事件;100年続く企業にする ほか)
エッセンス
長期的な目標はいらない。常に目の前のことに全力で取り組め。
説明
本書はジャパネットたかたの創業者、高田明氏の半生を描いた伝記である。
高田氏が何を思い、何を考えてジャパネットを立ち上げたのかが、詳細に記載されています。
その中で私が面白いと感じたことは、「高田氏が何かを達成するために長期的な目標を立てたことがない」というところでした。
高田氏のキャリアの始まりは観光客を相手に写真撮影を行い、その写真の現像をするというものです。
仕事をする中で、どうやったらお客さんに喜んでもらえるかを全力で考えた結果、普通では考えられないくらいの売り上げを叩き出してしまいました。
しかしその後、写真の現像単価が下がり、利益がでなくなってしまいます。
逆境にもかかわらず、高田氏は最新機器に無理をしてでも投資することで、写真の現像を即日で行うサービスを始め、その困難を乗り越えてしまった。(その当時は現像に最低1日はかかった)
常に目の前のことに全力で取り組み、どんな逆境が訪れようとも前向きに乗り越えて行く。
その繰り返しの結果、ジャパネット高田は生まれたのでした。
ただ全力で努力すればいいという訳ではない
高田氏は常に、「どうすればお客さんに喜んでもらえるか」「どうしたら利益がでるのか」を考えていた。
つまり努力の方向性が明確でした。
ただ漠然と目の前の仕事の取り組んでいただけでは、これだけの成果は残せなかったと思います。
上手く行くであろう方法を常に考え、試し続ける。
全身全霊の試行錯誤の継続が、高田氏の成功の秘訣なのではないかと私は思いました。
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