2020年11月に、新制度のCCNAに合格しました。
仕事をしながら独学で取得できたので、その方法についてご紹介します。
自己紹介
著者プロフィール
現在はフリーランスのITエンジニア。
資格を取得した当初は、サーバー周りが担当するインフラエンジニアであり、ネットワークの業務経験はありませんでした。
勉強時間
約3ヶ月
勉強は朝と業後、休日に行いました。
・平日は3時間
・休日は8時間
ping-tでは1ヶ月で合格と書いている人もいましたが、初学者だと余程物覚えのいい人じゃないと難しいのではないかと思います。
覚えることがたくさんあるので... :(´ཀ`」):
試験回数
1回目で合格!
勉強方法
結論からいえば、ひたすらping-tの問題を解くだけです。
参考書もいりません。
ping-tのチャプターを以下の順に周回し、銅→銀→金になるまで繰り返します。
- ネットワーク基礎
- Cisco機器基礎
- スイッチング
- ルーティング
- WAN
- インフラストラクチャサービス
- インフラストラクチャの運用
- セキュリティ
一周目はチャプターの中の分野をひとつずつクリアしながら進めると、各分野の概念を理解しながら学習を行えます。
例をあげるとネットワーク基礎の章だったら、
「ネットワーク基礎」 が終わったら「レイヤの概念」、
「レイヤの概念」が終わったら「ネットワーク機器」
といったように進めます。
基本的には問題でわからないところがあったら、丁寧に解説を読み、それでも理解できない場合はネット検索をします。
そして理解できたら次の問題に進むことを繰り返します。
記憶力がいまいちでも、忍耐力があれば合格できます。
2周目以降について
私は心配だったので全問解きましたが、2周目以降はピックアップ問題を行うだけでも合格できたかもしれません。
そうすればだいぶ時短できたなと思いましたが、全問3周して万全を期しました。
落ちたら3万7千円(税込)が飛んでいきますからね...
全ての問題が金になったら模試に挑戦します。
模試で一度、90%を超えた時点で試験の申し込みを行いました。
試験時の注意点など
時間について
試験申し込み時は試験時間は140分と表示されるますが、
20分は試験の説明に当てられる時間なので、実質120分です。
問題は約102問とされています。
私の時は104問出題されました。
とにかく時間に余裕がない。
問題をスキップして後で回答することはできません。
数分考えてわからない場合は、適当に回答して次の問題に進んだ方が良いです。
問題について
計算したり、考えたりしないといけない問題が4割、
知っていれば即答できる問題が6割ぐらいの印象でした。
知っていれば即答できる問題でいかに時間を使わないかが鍵。
あと重要なのは、サブネットとIPv6の計算を迷わずできるようにしておくことです。
これができないと間違いなく落ちます。
こちらは朗報(?)ですが、似たような問題が繰り返し出題されたりします。
詳細な点については規約違反となるので話せませんが、
私が試験を受けた際は、IPv6やOSPFの基礎的なところで重複問題が多く見受けられた印象です。
Cisco語について
噂ほど読みにくい日本語訳は無かったです。
このあたりについてはあまり心配しなくてもいいんじゃないかと思います。
日本語訳についてはAWSの試験がよっぽど酷いですね...
余談ですが、公式ページでプレイスメントグループと訳されている用語がテストでは位置グループと訳されていたりします。
CCNAについては幸い、これぐらい印象に残る日本語訳はなかったですね。
CCNA合格後に得られたメリット
私がCCNAに合格することで得られたメリットは以下の3つです。
- 希望していた案件に参画できた
- 月給が5000円増えた
- ネットワークの基礎知識が身についた
希望していた案件に参画できた
今回CCNAを受けた動機となるところです。
その案件ではCiscoやネットワークの基礎知識が求められており、その証明にCCNAが必要でした。(実際には業務でCiscoの知識は使いませんでしたが)
試験に合格した翌月に無事希望の案件に参画できました。
あと、一ヶ月取得が遅れていたら参画できませんでしたね(汗
営業に効果があるという点は、かなりのメリットだと思いました。
月給が5000円増えた
会社の制度で月給が5000円増えました。(※前に正社員で勤めていた会社)
これはシンプルに嬉しかったですね。
CCNAだけではなく、他の資格との組み合わせで発生した昇給ではありましたが、CCNAが企業にある程度評価される資格であることが今回の件で実感できました。
ネットワークの基礎知識が身についた
サブネットの計算やVLAN、OSPF、DHCP、NATなどネットワークの基礎知識を体系的に学習することができたことも大きなメリットです。
特にサブネットの計算を瞬時にできるようになっているところに成長を感じますね。
AWSなどのインフラ設計でこのあたりを理解できていると、仕事がスムーズになります。
CCNA合格後に感じたデメリット
Cisco製品に関する問題が半分以上を占めるので、将来的にCiscoを使う予定の無い人にとっては勉強が苦痛になるかもしれません。
正直私はとある案件に参画するために資格取得を目指していたので、
Cisco製品を今後も使いたいと思っていなかったので、製品仕様の勉強は苦痛でした。
ただ、教養として、Ciscoのルーターってこういうふうに動くんだと割り切って学べるのであれば、合格後も資格を取得してよかったと考えられると思います。
前述した通り営業的な効果があるので、とって損はないと思います。